介護業界の人手不足は、もはや「深刻」という言葉では足りません。
求人を出しても日本人が来ない。来てもすぐ辞める。夜勤のシフトが埋まらない。──こうした悩みを抱えている介護施設の経営者や管理者は、全国に無数にいるはずです。
その解決策のひとつとして、外国人材の採用が急速に広がっています。そして、数ある国籍の中でも介護分野でインドネシア人材の評価が特に高いのには、明確な理由があります。
この記事では、インドネシア専門の送出し機関として介護分野で多くの実績を持つ私たちの経験から、「なぜインドネシア人は介護に向いているのか」を具体的にお伝えします。
インドネシア人が介護に向いている3つの理由
1. 「年配者を敬う」が文化として根づいている
インドネシアは大家族で暮らす文化が今も残っています。一軒家におじいちゃん、おばあちゃん、親戚も一緒に住んでいる家庭は珍しくありません。兄弟が4〜5人いるのも普通です。
つまり、おじいちゃん・おばあちゃんとの距離が近い環境で育った人が多い。年配者への接し方が自然にできるのは、マニュアルで教えて身につくものではなく、生まれ育った環境から来ています。
イスラム教の教えにも「年配者を敬う」という価値観があり、これがインドネシア人の行動の根底にあります。介護施設の利用者さんに対する接し方に、その文化が自然と表れます。
2. 人懐っこさとコミュニケーション力
介護はコミュニケーションが命の仕事です。利用者さんとの会話、声かけ、表情──技術だけでなく「人間力」が問われます。
インドネシア人の人懐っこさ、明るさ、誰とでも仲良くなれる性格は、介護施設で非常に高く評価されています。利用者さんに「あの子が来ると元気が出る」と言ってもらえるスタッフが、本当に多い。
さらに、インドネシア人は音楽が好きな人が多く、男性はギターを弾ける人が多い。男女ともに歌を歌うのが好きな人が多い。レクリエーションの場で利用者さんを楽しませて大活躍しているという話を、受入施設からよく聞きます。
3. 日本語の発音がクリアで聞き取りやすい
介護現場では、利用者さんとの会話が業務の中心です。日本語の発音が聞き取りやすいかどうかは、利用者さんの安心感に直結します。
インドネシア語は母音が日本語とほぼ同じ(a, i, u, e, o)で、声調がありません。そのため、インドネシア人が話す日本語は発音がクリアで、高齢の利用者さんにも聞き取りやすいのです。
放課後等デイサービスでも活躍
介護の在留資格で働ける範囲は、高齢者施設だけではありません。
私たちは放課後等デイサービス(障がいのある子どもの放課後ケア)にもインドネシア人材を送り出しています。子どもの扱いに慣れている人が多いインドネシア人は、ここでも大活躍しています。子どもの親御さんにも気に入られているという声をいただいています。
兄弟が多い環境で育ち、小さい子どもの面倒を見てきた経験が、こうした場面で自然と活きるのです。
介護分野の採用で知っておくべきこと
男女比の実態──男性の介護人材が「余っている」
私たちの実績では、介護分野の送り出しは90%以上が女性です。
これは日本側の需要が女性に偏っているためです。理由はシンプルで、入浴介助の際に「男性は嫌」という女性の利用者さんが多い。一方、男性の利用者さんは男女どちらでもOKという方が多い。結果として、施設は女性を希望します。
しかし、実はインドネシア側には男性で介護を希望している人材が非常に多いのです。すでに介護の資格を持っている人もいます。私たちの学校だけでも、介護希望の男性は相当数います。
男性の利用者が多い施設や、夜勤の体力面を考慮して男性を入れたい施設にとっては、質の高い男性介護人材を確保しやすい状況です。
ヒジャブの対応──スポーツヒジャブという解決策
介護を希望するインドネシア人女性は、ヒジャブ(頭を覆うスカーフ)を着用したいという人が比較的多い印象があります。
受入施設は最初、ヒジャブ着用に抵抗を持つことがあります。しかし、いい人材がいた場合にヒジャブ着用を許可していただくケースが増えており、実際にやってみたら悪い影響はないという声をいただいています。
ひとつだけ注意点があります。通常のヒジャブはピンで留めるため、利用者さんが引っ張ってしまった場合にピンで怪我をするリスクがあります。実際に、利用者さんがヒジャブを引っ張ってしまい、生徒がピンで軽い怪我をしたケースがありました。利用者さんには問題ありませんでしたが、この経験からスポーツ用ヒジャブ(ピンを使わず、かぶるだけのタイプ)の着用を推奨するようになりました。
介護×インドネシア人材で必要な在留資格
介護分野で外国人材を受け入れる主な在留資格は以下の通りです。
- 特定技能「介護」:即戦力として働ける。日本語N4以上+介護技能評価試験の合格が必要
- 技能実習「介護」:未経験からスタート。入国後に講習を受けてから配属
- EPA(経済連携協定):インドネシア政府を通じた受入れ。看護師・介護福祉士の資格取得を目指す
- 在留資格「介護」:介護福祉士の資格を取得すれば、在留期間の制限なし
どの資格が最適かは、施設の状況(即戦力がほしいのか、長期育成したいのか)によって変わります。
介護分野でインドネシア人材を検討するなら、JobJepangにご相談ください
私たちは介護分野での送り出し実績が豊富です。高齢者施設だけでなく、放課後等デイサービスなど幅広い介護現場への送り出し経験があります。
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